グラーツ大学は世界遺産にも認定された美しい街並みをもつ,オーストリアの古都グラーツにある大学です.グラーツはウィーンに次ぐオーストリアの人口第2の都市で,大学周辺には数多くの学生や研究者が住んでいる大学街です.ウィーンまでは鉄道でおよそ2時間半とアクセスもよく,日帰りで行くことができます.
2020年度グラーツ大学ドイツ語研修について
※開催中止になりました。
神戸大学の協定校グラーツ大学でドイツ語を学んでみませんか?
- 募集人数:10名
- 研修先:オーストリア グラーツ大学
研修日程:2020年8月30日(日)出発,2020年9月28日(月)帰国 (30日間)- 宿泊:学生寮
- クラス:初級~上級,世界各国の学生と一緒に学ぶ少人数制クラス
問合せ:マルコ シュルツェ ,安田麗 solac.program.graz@ gmail.com
参考:研修生全員が,グラーツ大学で3週間のドイツ語集中講義を受講することによって,1学期分のドイツ語の単位を取得できるため,本研修の修了試験に合格すればECTS*(ヨーロッパ単位互換制度)credits 6.00を取得できます。また研修生にはグラーツ大学の正規学生としての資格が与えられます.
*ECTS credit 1.00では約30時間の学習時間数〈Workload〉が想定され,学士号取得(大学卒業資格)にはECTS credits 180.00が求められます.
2020年度説明会
日時:第1回 2020年1月21日(火) 16:45~17:15
第2回 2020年1月22日(水) 12:30~13:00
場所:鶴甲第一キャンパスD棟503教室
2020年度版チラシ: こちら
研修の申し込み
【申込受付期間】 2020年1月21日(火)~2020年2月28日(金)23時59分59秒
【過去の参加状況と成績】
- 2019年度
- 5名 (1年生1名,2年生2名,3年生1名,4年生1名)
- 成績: Level A2/2nd: 1名(優),A1/2nd: 1名(優),A1/1st:1名(優)
- 2018年度
- 6名 (1年生6名)
- 成績: Level A1/1st : 6 名(秀 1 名,優 4 名,良 1 名)
- 2017年度
- 10名 (1年生6名,2年生4名)
- 成績: Level A2/1st: 3名,A1/2nd: 5名,A1/1st:2名
- 2016年度
- 11名 (1年生1名,2年生7名,3年生1名,大学院生2名)
- 成績: Level B1/1st: 1名(良),Level A2/2nd: 1名(優),A2/1st: 3名(優),A1/2nd: 4名(秀3名,良1名),A1/1st:2名(秀1名,優1名)
(Level A1/2ndは「EU 言語参照枠」の定めるレベル A1 の検定試験に相当.Level A2/2ndはEU 言語参照枠の定めるレベル A2 の検定試験に相当.)
【グラーツ大学研修後の長期留学と検定試験結果】
【長期留学】
- 2016年度
- ベルリン自由大学(ドイツ)2名
- ハンブルク大学(ドイツ)3名
- 2015年度
- グラーツ大学(オーストリア)1名
- ベルリン自由大学(ドイツ)1名
- ハンブルク大学(ドイツ)1名
【検定試験】
- 2019年度
- ドイツ語技能検定3級合格1名
- 2016年度
- ドイツ語技能検定3級合格1名
- 2015年度
- ドイツ語技能検定2級合格1名
【グラーツ大学研修体験記】
藤田眞大さん (参加当時 海事科学部1年)
僕がこのグラーツ大学研修に参加した理由は、海外で生活してみたい、初めて触れるドイツ語が使われている環境で学んでみたいと思ったからです。この研修はドイツ語を好きになるきっかけを与えてくれます。グラーツに滞在している間、学生寮で生活をし、そこで暮らす色々な人と関わる機会がありました。私たちがグラーツに到着して数日後には、現地の日本語を学んでいる大学生たちと交流しました。初回の顔合わせは大学から与えられる機会ですが、その後も連絡先を交換し、街の散策や寮で一緒に料理をするなど、頻繁に交流をしました。グラーツで一番大きなお祭りも彼らと一緒に行き、とても楽しめました。授業は、最初の2日間で試験を行い、その結果に基づいてクラス分けが行われました。授業は平日の午前中にありました。僕のクラスでは日本人は僕だけだったので心細く、頼れる人はいませんでしたが、その分必死に授業と課題に取り組みました。学生の国籍はバラバラで彼らと話すことで、僕は大きな刺激を受けました。週末は休みなので、旅行へ行くことが多く、ウィーンなどのオーストリア国内、イタリアのヴェネツィアなどへ行きました。バスはとても安く、気軽に旅行に行けるのも魅力的です。この研修の1ヶ月はとても刺激的な毎日を送っていました。ドイツ語能力だけでなく、それ以外にも得られるものは多いと思います。
田村 豪さん(参加当時 文学部 3 年)
私は現在ハンブルク大学に留学しています.ハンブルクに来る前の 9 月にグラーツ研修に参加しました.授業は朝から昼まで行われ,午後は自由に時間を使うことが出来ました.自由な時間には授業の課題をする,グラーツで日本語を勉強している学生にグラーツを案内してもらうなどしていました.土日は授業がなく,土曜の朝には朝市を訪れるなど市内を観光していました.他の学生には,グラーツから少し遠出して観光,オペラ鑑賞,教会でのオルガンコンサートに行った人もいたようです.グラーツで日本語を勉強している学生たちが非常に親切で様々な場所やイベントに案内してくれました.彼,彼女たちとたくさんコミュニケーションをとれたことは非常に刺激的でした.9 月には Aufsteirern という大きなお祭りがあります.多くの人が民族衣装で踊り,屋台が並び,たくさんの楽器が弾かれます.小さな街ですので盛り上がりもギュッと詰まって,オーストリアの食文化や音楽を堪能できます.最後に,語学の必要性は人によって様々だとは思います.ただこの研修では語学よりもむしろその文化,雰囲気を実際に感じることができたことが一番でした.現在北ドイツのハンブルクにいますが,同じドイツ語圏でもかなり雰囲気が違います.グラーツにいたことによって,ドイツ語圏の,歴史的な面から文化的な面,言語の面までの多様性がかなり見えているのではないかと感じております.
小笠原悠太さん(参加当時 文学部3年)
僕はドイツ文学を専攻しており,実際にその文化を体験してみたいと思い,グラーツ大学のドイツ語語学研修に参加しました.研修では,はじめに行われるプレイスメントテストの結果に基づいて,自分のレベルに合ったクラスに配属されます.クラスはレベルごとに細かく分かれており,ドイツ語初級者(未習者)から上級者の各クラスによって授業内容は大きく異なりますが,どのクラスでも世界各国(主に欧州)の学生と一緒に学ぶことになり,ドイツ語学習以外においてもたくさんの気づきや刺激を得ることができます.僕自身,同じクラスの学生と出かけてたくさん会話をし,いろいろな国や地域の生活習慣や考え方を知りました.そして,正規の留学生としてやってくる彼らと関わるうちに,次は自分も留学生としてこの環境で生活し学びたいという気持ちが強くなりました.また研修中は余暇の時間が多いので,芸術,スポーツ,自然体験など各々の興味に基づいて旅行の計画を立て,実際にウィーンやミュンヘン,ヴェネツィアなどに行くこともできました.それまでテレビや教科書でした見たことのなかったような場所を実際に訪れて,夢のような時間を過ごしました.このように,研修では神戸大学にいるだけではわからない“生”の言語や文化を,学校内外の生活を通して体験することができます.