FLASHプログラム

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2009/04/01 FLASHプログラムHP作成
2009/03/25 WG会議
2009/03/17 WG会議
2009/03/14 京都外国語大学特色GP「ティームティーチングによる二言語同時学習」最終フォーラムへの参加
2009/03/02 WG会議

 
  1. 概要
  2. これまでの取組み(現代GPプログラム)
  3. 本事業での取組み
    1. 大学導入(初年次)教育における〈外国語アカデミック・スキル〉育成の取組
    2. 複言語主義にもとづく外国語教育の取組
    3. 連続シンポジウム
    4. 教員・学生へのアンケート
  4. ポンチ絵
  5. アカデミック・スキルの例
  6. 今後の取組み:教育GPプログラム




1. 概要
(本事業は平成20年度教育研究活性化支援経費による戦略的・独創的な教育研究プロジェクト事業として採択されたものです。)

平成20年度 戦略的・独創的教育研究プロジェクト事業
総合大学における外国語によるアカデミック・スキル育成を中核とした先進的外国語教育[FLASH(Foreign Language Academic Skills in Higher Education)]プログラムの開発

--概要--

(1) 取り組んできた教育プログラムの内容,改善すべき点

国際コミュニケーションセンターでは,平成17年度に採択された文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム「PEPコース導入によるプロフェッショナル・イングリッシュ・プレゼンテーション能力育成プログラムの開発」において,仕事で英語が使える英語力としてのプレゼンテーション能力を育成することを目的として,日本人大学生に特化した英語プレゼンテーション指導システムの研究・開発および教育プログラムを実施しているところである.
本取組は,平成15年10月の国際コミュニケーションセンターの設置をはじめ,平成17年7月の大学教育推進機構における外国語教育部門の設置,平成19年4月の大学院国際文化学研究科における国際コミュニケーションセンターを母体とする「外国語教育系領域」の設置,平成18年度から実施されている大幅な外国語教育カリキュラム改革を前提として展開されているものである.
 具体的には,指導・教材・評価システム開発,デジタル・プレゼンテーション・データベースの構築, 留学支援等のプロジェクト研究に基づき,平成19年度後期から,TOEIC650点以上の基礎要件をクリアし,十分な基礎力を有する学生を対象とした,全学選抜制による 「PEP(Professional English Presentation)特修コース」を英語アドバンスト科目群の一つとして新設し,以下 の科目群の履修により,一貫した教育プログラムを実施している: PEP1[ティーム・ティーチングによる学内授業,プレゼンテーション能力の基礎固め],PEP2 [3日間集中国内合 宿制プレゼンテーション実習],PEP3[3週間海外 集中研修,Conference Model Trainingを主軸とする上級プレゼン テーション演習].なお,PEPコースは,国際コ ミュニケーションセンターの教員,プレゼンテーション指導を専門とする英語ネイティブ・スピーカー特別講師, 海外ビジネス経験を有する日本人特別講師の3者による指導体制を敷いている.
本教育プログラムによって,主として国立大学の外国語教育に先鞭をつける先駆的取組を行うことができ,また同時に,外国語教育に関する多くのノウハウを蓄積することができたが,(1)選抜された少数の学生を対象とした本取組の成果を全学的にどう展開可能か,
(2)神戸大学の外国語教育における導入(初年次)教育との有機的関連性をどう持たせて,高度外国語運用能力を備えた人材育成のためのプログラムを開発するか,(3)未修外国語教育とどう統合・実践可能かなど,PEPコースの一層の拡充とそれを全学的にどう展開していくかが今後の課題となっている.


(2) 計画する教育プログラム(目的,その方法,工夫,対象となる学生・大学院生)

本事業では,現代GP取組による教育プログラムを基盤とし,以下に示す教育プログラムを試行的に実施し,外国語教育の抜本的見直しのための理論的・実証的研究に基づき,神戸大学外国語教育改革への提言を行う.本教育プログラム開発にあたっては,全学共通教育外国語科目の既存の枠組みを,その実践フィールドして実施する.

①大学導入(初年次)教育における〈外国語アカデミック・スキル〉育成の取組問題意識と目的: PEPコースは上級年次の選抜された少数の学生を対象とした教育プログラムであるが,初年次外国語教育改革によって,さらに高度な外国語能力を備えた優秀な人材を育成することが可能となる.
方法・工夫・対象:外国語によるプレゼンテーション能力の育成を中核に据えた教育プログラムは,総合的な外国語運用能力の養成にきわめて有効な教育方法であることは,内外から注目を集めた現代GP取組の大きな成果の一つである.国際コミュニケーションセンターの教員を中心として、現行カリキュラム(「英語オーラルⅠ,Ⅱ,Ⅲ」,「英語リーディングⅠ,Ⅱ,Ⅲ」および未修外国語各科目)の枠組みの中で,高度国際人の育成に必要な外国語アカデミック・スキル教育をさまざまな形で試行的に取り入れ実践し、実証的研究,学生アンケート等によるフィードバックとあわせて,導入教育における外国語アカデミック・スキルの育成を中核とした教育プログラムの可能性に関する検討を行う(国内外調査を含む).その成果は,外国語教育改革連続シンポジウム「大学外国語教育における初年次教育の可能性と展望(仮)」を開催し,公開する予定である(平成21年1〜3月期).

②複言語主義にもとづく外国語教育の取組
問題意識と目的: PEPコースによる取組は英語によるものであるが,とりわけ「表現力の育成」といった運用能力の育成という点では,現代GP取組の未修外国語教育に与えたインパクトは大きい.世界トップクラスの人材育成をめざすためには,国際標準カリキュラムを導入し,複眼的・多層的思考を可能にする複言語主義に基づく外国語教育プログラムの開発と評価方法の確立が不可欠である.
 方法・工夫・対象: 初年次(1〜2年次生)を主たる対象として,以下の取組を行う.(1) ドイツ語, フランス語等の一部の外国語科目において,国際コミュニケーションセンターの未修外国語と英語担当教員が ティーム・ティーチング形式の授業を展開する.また,(2) 未修外国語科目において「ヨーロッパ共通参照枠」 を援用した教育プログラムを平成21年度前期に実施する.トライアル授業による実証的研究,学生アンケート 等によるフィードバックとあわせて,四年一貫の複言語教育の可能性全般について検討を行う(国内外調査を 含む).また,これらの取組みと並行して,英語および未修外国語科目における,国際標準カリキュラムを 援用した各外国語科目の目標設定・シラバス・評価方法の開発をめざす.その成果の一部は,外国語教育改 革連続シンポジウム「複言語主義に基づいた外国語教育の可能性(仮)」を開催する(2009年1〜3月期).
 さらに、初年次外国語教育改革とあわせて2〜4年次の連携の強化をめざした外国語アドバンスト科目群の拡充に関する検討、諸学部のニーズ等の把握し(学内調査等を実施),高度外国語運用能力を備えた人材育成のための外国語教育プログラムの策定を行う。なお、部局長は、「本事業は、神戸大学外国語教育の早期抜本的改革のための最優先事業と位置づけ,国際コミュニケーションセンターを中心とする取組ではあるが,全学学生に及ぶプログラムであるので,大学教育推進機構,各外国語教育部会等とも連携を図りながら,展開していく」としている.本事業の成果は,総合大学における外国語によるアカデミック・スキル育成を中核とした先進的外国語教育[FLASH(Foreign Language Academic Skills in Higher Education)]プログラムの可能性と展望として,外国語教育改革連続シンポジウムにおいて公開する(平成21年4〜6月期)。

(3)実施する学部等や本学への教育上の効果

国際コミュニケーションセンターが平成15年度の設置以来取り組んできたさまざまな教育研究活動,とりわけ平成17年度採択の現代GP取組の成果および蓄積を踏まえて開発を行う総合大学における外国語によるアカデミック・スキル育成を中核とした先進的外国語教育[FLASH]プログラムの実施によって,次のような波及効果があると考える.(1) 神戸大学教育憲章で謳われている「学問の発展」「人類の幸福」「地球環境の保全」「世界平和への貢献」および神戸大学ビジョン2015に示された「高い見識とグローバルな視野を有する人材育成」「人間性豊かな指導的人材育成」「世界トップクラスの教育研究機関」の実現.これらは,言語,とりわけ外国語運用能力の開発と向上によって達成されるうるものである.(2) 本教育プログラムの本格的実施によって,神戸大学4大学術系列いずれの学部学生(大学院生)にとってもその与えるインパクトは相当に大きく,国際標準の外国語能力を備えた人〈グローバルな視野をもった人間性豊かな国際的・指導的人材の育成〉が可能になり,諸学問研究の大きな発展にも寄与する。

(4)外部資金獲得への計画 

神戸大学外国語教育改革への提言をめざし,平成20年度後期〜平成21年度前期(5月)にかけて,国際コミュニケーションセンターのこれまでの取組について,①外国語教育研究期間としての実質化・機能の充実,②現代GP 取組の波及効果の検証・具体化,③効果的なカリキュラム編成に向けての理論的・実証的調査,④海外短期外国語研修の有効活用をめざした理論的・実証的研究,⑤教室外外国語学習環境の発展的機能拡充をめざした理論的・実証的研究などさまざまな角度から総括し,本教育プログラムの試行的実施により,人材育成を目核にしたカリキュラム編成,教育プログラムの評価・フィードバック体制を明確にした,神戸大学の抜本的外国語教育プログラム案を,外国語教育改革連続シンポジウム(2009年4〜6月期)において提案する.それを基に,「総合大学における外国語によるアカデミック・スキル育成を中核とした先進的外国語教育[FLASH(Foreign Language Aca demic Skills in Higher Education)]プログラム」を平成21年度教育GPプログラムとして応募・申請する予定である.

5. アカデミック・スキルの例

  テーマ  
1 自己紹介・他者紹介 ・自己紹介,他者紹介をしよう.
・インタビュー活動を通して,質問したり,適切に応答する力をつけよう.
・聞いたことをまとめて伝えよう.
2 わかりやすく説明する ・読んだり,聞いたりしたものを,わかりやすく説明しよう.
・とくに<言い換え>によってわかりやすく説明する方法を身につけよう.
3 読んだり,聞いてノートをとる ・読んだり,聞いたりしながら,ノートをとろう.
・要点を整理しながら,効果的にノート・テイキングできる手法を身につけよう.
4 アウトラインを書いたり話してみよう ・とったノートに書かれたことをもとに,アウトラインを作成しよう.
・アウトラインを話せるようになろう.
5 サマリーを作ってみよう ・読んだり,聞いたりしたものを,まとめたり,要約する手法を身につけよう.
・サマリーを,書いたり,言ったりする練習をしよう.
6 スキミング・スキャニング ・インターネットなどを活用して,情報検索するために有効なキーワード検索の手法を身につけよう.
7 ビジュアルに表現しよう ・図や表を使って,ビジュアルに表現する方法を身につけよう.
・図表表現に必要な英語を身につけよう.
8 アカデミック・ライティング ・自分の意見や考えを持ち,それを表現する力を身につけよう.
・アカデミック・ライティングの手法を身につけよう.
9 英語でプレゼンテーション ・英語でプレゼンテーションしてみよう.
・アイコンタクトなどにも留意しながら,質疑応答もしてみよう.
10 レポートを書く ・文どうし,パラグラフどうしの関係を理解して,全体を組み立てよう.
・つながりのよい文章に仕上げよう.